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​ISCO出版局

 なかなか紙の本が出版できない環境/状況が続いている。

 まずもって、日本SF新人賞を頂いた「樹環惑星ーーダイビング・オパリア」の出版元である徳間書店がSFの刊行を大きく減らしてしまっている。

 そもそも営業をろくにしていないこともあり、知り合いの編集者が少ない。その編集者のポケットには、すでに僕の作品があり、外に出せるタイミングを見計らっているという。。。。

 紙の本のマーケット自体が縮小している。中でも本格SFは、マーケットが小さい。その小さいマーケットに、新人賞を取ったデビュー作がそんなに売れなかった作家の新作をどうやったら出せるのか。僕が編集者でも悩むだろうし、きっと営業サイドを説得できないだろう。売れなかった新人賞受賞作家より、売れるかもしれない新人の方が大事にされるのも仕方のないことだろう

 だからといって、小説書きは書くことをやめられない。

 そういったこともあって、SF Prologue Waveでの作品発表も続けてきたし、これからも続けるつもりだ。

 ただ、SF Prologue Waveには限界がある。

 メインがショートショートであること。

 フリーのウェブマガジンであり、自分の本ではないこと。

 それに、マネタイズできないこと。

 自分の本を出したいというのは、小説家の本能的欲求だし、長い話も書きたい。書いたからには、それなりのリターンも期待したい。だったら、自分で出せば良いだけのこと。

 現役の時に英語のパワーポイント資料をたくさん作ってプレゼンしていたこともあり、それをまとめて電子書籍化してみたのが2017年の9月。図表が多かった割には簡単だった。だったら、小説でもやってみたら。。。

 SF Prologue Waveの既発表作品を短編集のような形でまとめてみようか。

 他の媒体で読めなくなっている作品もある。

 諸般の事情でお蔵入り確定の長編も。。。。

 ということで、ISCO出版局の立ち上げです。星間評議会機構(InterStellar Council Organization)に出版部門があるかどうかはさておいて。

                                   (2018年3月)

 

​「蒼い月の眠り猫」

記念すべき第一弾。

概要はWORKSに。

ちょっとした経緯はブログに、

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