綱紀粛正(文科省局長逮捕に関して。追記あり)
- INO TAKAYUKI

- 2018年7月6日
- 読了時間: 3分
本当は、ハーラン・エリスンのことを書きたかったけど(いろいろ考えてはいたんです)……。
文部科学省の局長が逮捕された。報道の通りであれば、やったことは大変よろしくないし、厳しく対処すべき事案であることは間違いない。しかも、このタイミングでやらかすかよと言う間の悪さで、寝ぼけているとしか言いようがないのであるが、この先の展開を考えると、かなりいやな感じになる。
つまり、こういうことが起きる(し、今までも起きてきた)。
幹部クラスのキャリア官僚の逮捕
↓
政府全体の綱紀粛正
↓
下々への締め付けの強化
↓
民間セクターとの接触の回避
↓
情報不足による現状認識のずれ
↓
間違った前提に立った政策の立案・実施
ヒアリングの実施や、審議会だけでは情報が偏る。そうなると、(政治介入や「忖度」を含めて)怪しい政策が立案・実施されやすくなってしまう。もちろん、ファクトがわかれば補正できる部分はあるだろうが、役所における統計担当部門の地位低下が著しく、定員も予算も削減されっぱなしだから、そもそもファクトの把握自体が難しい(統計をちゃんとやったところでキャリアの出世にはつながらないし、政策評価で評価されるわけでもない)。なので、厚生労働省の調査結果がボロボロなのは当たり前で……というのは横道だった。
政府全体の綱紀粛正がいけないとまでは言えないけれど、こういったネガティブな影響がある。どうせ下々の者は裁量の幅がないし、特定の部署に着いていない限りたいしたことはできないんだから、管理職とか、指定職クラスになる際に徹底的な身体検査をするようにすれば良いだけのことのような気するが、主にターゲットになるキャリア官僚は自分たちだけが縛られるのがいやだから、「政府全体で」、ということなのではないかと思ったりもする(その方が聞こえが良いようだし)。
さっさと足を洗っ恐縮ですが、日々、担当行政に努力している公務員の皆さんが、今以上に息苦しくならないことを切にお祈りします。
(追記)
「文科省前局長、申請書類の書き方を指南 東京医科大側に」ということだそうだ。
こんなことで、エントリー数を増やしたくないので、ちょっと追記しておくが、申請書類の書き方を指南しないと、ひどい申請書が出てきてまともな申請が一つもないなんてことが起こりうる。だから、政務署で申告書を直してくれたりするわけで、行政サービスの一環として申請書の書き方を指南するのは当たり前のこと。これを便宜供与とされると。行政は麻痺する。もっとも局長自ら指南するのはあり得ず、「局長だから」便宜供与になり得るのかも知れない。このあたりのことをさくっと無視したタイトルと記事の内容にはあきれるばかり。
コメント